投資に関して言えば、あらゆる目標には出発点があります。投資初心者であれ、ポートフォリオの基盤を築きたい投資家であれ、何世代もの投資家がS&P 500®を出発点としてきました。
S&P 500指数がこれほど強力なのはなぜか、そして長期的な資産形成を目指す投資家にとって最も人気が高い方法の一つであり続けるのはなぜか、を紐解きます。
S&P 500は単なる株価指数ではなく、強さ、規模、回復力の象徴でもあります。米国経済全体のパフォーマンスを捉え、私たちの生活様式、働き方、世界との繋がりを形作る企業の姿を反映しています。
では、なぜS&P 500に投資すべきなのでしょうか。それは、経済的な目標の達成は信頼できる基盤から始まることが多いからです。
1958年以来、音楽ファンはBillboard Hot 100を毎週チェックし、どの曲が流行り、チャートを席巻しているか、あるいは人気が下がっているかを確認してきました。この全米チャートは単なるランキングではなく、音楽業界の鼓動をリアルタイムで捉える動的なリストであり、過去の業績だけでなく、曲の影響力や現在の注目度を反映しています。チャートは絶えず進化し、最も大きな影響を与えているアーティストを浮き彫りにすることで、ポップカルチャーのそれぞれの瞬間のエネルギーを捉えています。
S&P 500は米国株式市場と世界経済全般において、Billboard Hot 100と同様の役割を果たしています。この指数は、時価総額と総合的な財務健全性に基づく、米国の上場企業上位約500社を反映しています。過去において人気だった銘柄の静的なリストではなく、市場で最も優れたパフォーマンスを発揮する企業を反映するため、構成が年に4回見直される動的な指数です。したがって、この指数は世界最大の経済圏である米国の力強さ、革新性、リーダーシップをリアルタイムで垣間見せてくれます。
具体的には、S&P 500指数は米国株式市場で取引される大型・超大型企業、および私たちの日常生活に影響を与える企業からなる503銘柄で構成され1、以下の企業を構成銘柄に含んでいます。
S&P 500はその圧倒的な規模、スケールの大きさ、知名度が高い企業の多さから、多くの投資家に注目されています。
1957年3月4日の創設以来、S&P 500は徐々に市場シェアを拡大し、変動期を乗り越えて回復し、前進を続ける驚くべき能力を示してきました。数々の経済低迷期や市場の大幅な変動期を生き延び、長期にわたり困難を耐え抜いてきたのです。
図表1:各年代で市場と経済の低迷がみられた
| 1970年代 | - 1973年 アラブ石油禁輸 |
| 1980年代 | - エネルギー危機による景気後退 - 1987年 ブラックマンデー |
| 1990年代 | - ドットコムバブル |
| 2000年代 | - 9.11テロ攻撃 - 2008年 世界金融危機 |
| 2010年代 | - 2010年 フラッシュクラッシュ - 2011年 米国債格下げ - 2018年 ボルマゲドン(ボラティリティ急騰) - 2018年12月米国株式市場急下落 |
| 2020年代 | - コロナ危機 - 2023年米国地域金融危機 - 2025年 解放の日 |
出所:SPDRアメリカリサーチ、2025年6月20日時点
S&P 500指数は変動の影響を全く受けないわけではありません。しかし、この指数はあらゆる市場の混乱から回復しただけでなく、1998年に1,000、2019年に3,000を突破し、2024年初頭には初めて5,000の大台を超えて成長を続けました。2 また長期的に見ると、S&P 500は年平均約10%のリターンを実現しています3 (実際の前年比リターンは変動します)。
多くの投資家、特に長期的な成長を重視する投資家にとって、S&P 500は他ではなかなか得られない利点の組み合わせを提供しています。
資本財から情報技術まで主要セクターにわたる500社以上で構成されるS&P 500は、即座に分散投資を実現します。そのため、投資ポートフォリオが特定の企業・業界・投資対象に過度に集中することがありません。
重要なポイント:自分でポートフォリオを構築したり、個別株を購入する代わりに、S&P 500では複数の銘柄で構成されたポートフォリオに投資することになります。それぞれの銘柄はそれぞれの方法でパフォーマンスに寄与することになります。
S&P 500は、投資における予測の手間を省いてくれます。市場への投資のタイミングを計ったり、次に急騰する銘柄を特定する代わりに、すでに長年の実績がある戦略に投資することになります。
重要なポイント:S&P 500インデックスファンドやETFへの投資は、「買付したら後は放置」というアプローチを好む投資家にとって特に魅力的です。
この指数は数十年にわたり、忍耐強く着実な投資家に長期的な成長可能性を提供してきました。過去の急激な下落の後には、迅速かつ大幅な回復が多くの場合続いてきました。4実際、市場が最高のパフォーマンスを記録した日のうちのいくつかは、市場が最悪のパフォーマンスを経験した日の後に訪れています。最悪のパフォーマンスを記録した20日のうち、市場がその翌日に上昇したのは17日で、そのうち4日は史上最高のパフォーマンスを記録した日の上位20位に入っています。5
重要なポイント:短期的な変動は不安を招くこともありますが、過去の実績が示すように、S&P 500のタイミングを狙うのではなく、長期間保有することこそが、長期的にはより良好な結果をもたらす傾向があります。
投資にリスクがないものは存在しません。S&P 500も例外ではありません。投資判断を行う前に、投資家は投資に伴うリスクを認識することが重要です。
こうしたリスクがあるにもかかわらず、S&P 500は過去において、長期的に投資を継続する投資家に良好な成果をもたらしてきました。
S&P 500にアクセスする方法は数多くありますが、SPDR® S&P 500® ETF (SPY)ほど効率的で透明性が高く、実績のあるものはほとんどありません。SPYは、この指数を追跡するために設計された史上初の上場投資信託(ETF)です。
SPYを利用すれば、米国大型株への配分を構築するために自身で個別銘柄に投資する必要はありません。ETFが代わりに作業を行い、実績と回復力のある指数へのエクスポージャーを1回の取引で提供するため、安心して任せることができます。数百の個別銘柄を管理する複雑さやコストをかけずに、米国大型株市場への分散投資を実現する最もシンプルな方法の一つです。
そして、S&P 500 ETFに関して言えば、SPYはスタンダードを築き、今なお競合の中で際立っています。
1993年に米国初の上場ETFとして誕生したSPYは強気相場や弱気相場、その間のあらゆる相場環境において、S&P 500指数のパフォーマンスをほぼ忠実に反映した、運用実績を30年以上提供しています(図表3)。投資家が経済変動、金利サイクル、イノベーション主導の成長を乗り切る中、SPYは効率性と規模を兼ね備えた市場全般のパフォーマンスへのアクセス手段として、信頼されるツールであり続けています。
過去30年間、SPYはS&P 500に追随するだけでなく、ETF業界そのものを形作る存在となってきました。米国初の上場ETFとして市場を開拓し、世界で最も取引されるETFとなるまで6、SPYの歩みは革新、規模、回復力に支えられてきました。
図表4:SPYのマイルストーン
| 1993年 | SPYは米国初のETFとして設定され、すべての投資家が市場にアクセスできるような革新を届ける |
| 2004年 | SPYは年間1兆米ドルの取引金額を超える初めてのETFとなる7 |
| 2008–2009年 | SPYは金融危機を乗り越え、ETFの強靭さを証明する |
| 2013年 | SPYの運用資産額が1000億米ドルを超える⁸ |
| 2020年 | SPYはコロナ危機期間中の記録的な取引量(1日で1000億米ドル)が流動性の観点で確固たるリーダーであることを証明9 |
| 2025年 | 2025年4月7日、SPYは1日に1260億米ドルの取引を記録。SPYおよびすべてのETFにおける史上最高記録を樹立10 |
これらの節目は単に歴史の長さを示すものではありません。市場環境の変化に対応できる信頼性、適応力、そして実績のある有用性を反映しています。
SPYは単なるS&P 500へのアクセス手段ではなく、現代ETF業界の基盤でもあります。大規模運用に対応できるよう設計され、柔軟性も備えたSPYは、あらゆるタイプの投資家にとって重要な構成要素となっています。
戦略的な長期配分を行う場合でも、リアルタイムでの迅速な戦術的判断を行う場合でも、SPYは1回の取引で効率的に市場全般へのエクスポージャーを提供します。その透明性と取引のしやすさにより、特に市場の変動が大きい時でも、市場の強さを示す信頼できる指標としての役割を果たし続けています。
投資家がSPYを選ぶ理由
図表 5: SPYの規模とスケール
通常、SPYの1日あたり取引高は5,280万口。これは1時間あたり800万口、1分あたり13万5千口、1秒あたり2,200口に相当します。 13
SPYの1日あたり平均売買金額は410億ドル。これは アップル株の約3.64倍で、マイクロソフト、アマゾン、メタの合計売買高を上回る規模です。 14
SPYの1カ月平均の取引高は、S&P 500指数に含まれるすべての個別銘柄を上回ります。 15
過去10年間では、米国ETFの売買高の4分の1がSPYを通じたものです。 16
長期的な成長可能性に焦点を当てる投資家にとって、S&P 500指数は単なるベンチマークではありません。出発点であり、跳躍台です。米国経済の力強さ、リーダーシップ、革新性、そして回復力に参加するための手段なのです。
複雑で、市場の雑音が多く、無限の投資選択肢に満ちた世界において、S&P 500は投資の焦点を提供します。投資の旅が始まる場所であり、多くの人にとって成果を実感できる場所です。
SPYなら、1回の取引で、透明性と流動性が高く分散化されたエクスポージャーを得られます。目標達成に向けたポートフォリオの構築において、SPYへの投資はその一助となります。
ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントでは上記紹介をしてきたSPYの他にも投資家のニーズに合わせ、S&P500のパフォーマンスを享受できるプロダクトのラインナップを数多く揃えています。