S&P 500®指数は、ニューヨーク証券取引所（NYSE Arca）またはNASDAQに上場されている大企業500社の時価総額加重型株価指数です。米国株式市場を代表するベンチマーク指数と見なされており、米国で幅広く保有されている最大手上場企業のパフォーマンスを表します。

SPYは投資家、すなわち、当ファンドの株主によって保有されています。SPYの受益権を購入すると当ファンドを保有し、当ファンドの資産と収益の持分に権利を有することになります。

SPYは、1993年1月22日に設定されました。SPYは、米国内の証券取引所に上場された初の米国ETFで、現在も世界で最も幅広く取引されています。SPYをはじめとするETFの誕生は、投資家に多様な資産クラスや投資戦略への新たなアクセス方法を提供したことで、投資業界に革命をもたらしました。

当ファンドがどのように機能するかについて、その概略を以下に示します。

1. ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントは、当ファンドのポートフォリオを運用し、その戦略を維持します。
2. 当ファンドのポートフォリオは、S&P 500®指数のパフォーマンスを再現するように設計された株式のバスケットで構成されています。
3. 投資家は、他の株式と同様にSPY の株式（受益権）を購入することができます。ETFの価格は、一般的に当ポートフォリオが保有する原資産である株式の価値によって決定されます。
4. 投資家が SPY の株式を購入すると、実質的に当ファンドのポートフォリオが保有する各原資産株式の一部分を購入していることになります。これにより、投資家は株式を個別に持たなくても、広範な株式へのエクスポージャーを得ることができます。
5. ETFは、配当金を通じて投資家へのインカムを生み出しますが、それはポートフォリオに保有する原資産株式から受取ったものです。ETFは、この配当収入を投資家に分配します。

SPDR® S&P 500® ETF はティッカーシンボルSPYの下で、ニューヨーク証券取引所（NYSE Arca）に上場されています。当ETFは、NASDAQ、シカゴ・オプション取引所（CBOE）、ロンドン証券取引所、東京証券取引所、オーストラリア証券取引所（ASX）をはじめとする、世界のその他主要取引所でも取引されています。また、多くのオンライン・ブローカレッジ・プラットフォームでも取引されていますので、投資家は世界のどこにいても、ETFを容易に売買することができます。

• 分散投資：SPYは、S&P 500®指数のパフォーマンスを再現するよう設計された株式のバスケットを保有し、投資家に株式市場への広範なエクスポージャーを提供します。この分散投資は、リスクを低減し、投資ポートフォリオの安定性を高めるのに役立ちます。
• 利便性：SPYは、広範な株式を保有する1銘柄を投資家が購入するだけで、株式市場へのエクスポージャーが得られる単純で便利な方法を提供します。このため、投資家は個別銘柄を調査して購入するための、時間と労力を節約できます。
• 低コスト：SPYのようなETFは、アクティブ運用のミューチュアルファンドよりも経費率（ファンドが資産を運用するために課金する年間手数料）が低いのが一般的です。このように、ETFは投資家にとってコスト効率の良い選択肢となります。
• 税効率性：ETFはミューチュアルファンドよりも、キャピタルゲインの分配率が低いことが多く、税効率性が高いのが一般的で、税負担を最小化しようとする投資家にとって魅力的な選択肢になっています。
• 流動性：SPYは幅広く取引されている人気の投資ビークルで、取引高が非常に大きくなっています。このため、投資家はETFを必要な時に容易に売買することができます。

米国で上場しているティッカーSPYと東京証券取引所で上場しているティッカー1557とでは取引量が異なるため流動性も異なります。

SPYには、他の投資と同様に、投資家が投資する判断を行なう前に、知っておくべき以下のリスクがあります。

• 市場リスク：SPYは株式市場への投資であるため、相場変動の影響を受けます。ポートフォリオが保有する原資産株式のパフォーマンス次第で、ETFの価値も上下します。
• インフレリスク：当ファンドの資産の価値が物価上昇により損なわれる可能性があるため、インフレの影響を受けます。
• 信用リスク：SPYは、ポートフォリオで保有する企業が資金難や倒産をすれば、信用リスクにさらされる可能性があります。これが、ETF価値の低下につながることがあります。
• 流動性リスク：SPYは一般的に流動性が極めて高い投資対象と考えられますが、市場条件やその他の要因により、当ETFを売買したい時に、売買が難しくなるリスクが常にあります。

投資家にとって、SPYやその他の投資ビークルに投資する前に、投資目的とリスク許容度を慎重に検討することが大切です。SPYに伴うリスクの詳細は、当ファンドの目論見書をご参照ください。

投資家は、投資目的やリスク許容度に応じて、以下を含めてさまざまな形でSPYを利用することができます。

• 流動性：SPYは取引所で日々取引されており、ETF設定・解約のメカニズムを通じた複数の階層からなる流動性が存在することで、投資家は市場が開いていれば、いつでも取引することができます。今日の市場において、流動性は極めて重要で、投資家が市場に素早く、容易に、魅力的なコストで出入りすることが可能となります。
• 分散投資：当ETFは米国株式市場への広範なエクスポージャーを提供し、分散投資ポートフォリオの基盤になるため、一部の投資家は、当ETFをポートフォリオのコア保有に利用しています。
• 有価証券貸付：SPYを使えば、投資家はETFの株式を他の投資家に貸出すプロセスである、証券貸付（貸株）に参加することができます。この戦略は、決済を推進し、流動性を注入し、リスクテイクの信頼性を促進する資本市場活動の重要な側面となります。

上記で説明している活用方法の多くは、米国で上場しているSPYでより使用できる方法になります。