S&P 500に投資する方法
- S&P 500®を直接購入することはできませんが、SPDR® S&P 500® ETF (SPY)やState Street® SPDR® ポートフォリオS&P 500® ETF (SPYM)など、S&P 500に連動するファンドを購入することは可能です。
- これらのファンドは、1回の購入で米国の主要な約500社の株式を保有することを可能にします。銘柄選びの手間なしに、実用的な分散投資を実現します。
- ETF、投資信託（ミューチュアル・ファンド）、または退職金口座を通じて投資することができ、通常、コストは低く、最低投資額の要件はありません。時間をかけて資産形成を始めるシンプルな方法です。
マイケル・ジョーダン、ブルージーンズ、ハリウッド、S&P 500指数
マイケル・ジョーダンのジャンプ滞空時間やハリウッドのレッドカーペットを買うことができないように、S&P 500を直接買うことはできません。S&P 500は株式ではなく、指数、つまり、市場の一部または全部を代表する特定の証券グループのパフォーマンス測定ツールだからです。
しかし、指数のパフォーマンスに連動するファンドを保有することは可能です。
S&P 500 ETFやインデックス・ファンドに投資すると決めれば、アップルやマイクロソフトからコカ・コーラやコストコに至るまで、米国を代表する大企業・有力企業の株式を、1回の取引で少しずつまとめて購入することができます。
これは最もシンプルで、最も実績のある投資方法の一つです。しかも、始めてみると、多くの人が思うよりずっと簡単だということがわかります。
投資家がS&P 500に投資したい理由
「市場の調子は？」と尋ねられた場合、通常はS&P 500を指しています。S&P500指数は何十年にもわたり、株式市場のパフォーマンスを測る物差しとなってきました。
しかし、その一級の地位の他にも、投資家がS&P 500に群がるのには以下のような理由があります:
- 米国を代表する大企業: S&P 500指数には、テクノロジー、ヘルスケア、金融、消費財分野の有名企業が含まれます。これら約500社を合わせると、米国株式市場の時価総額の87%を占めます。1
- 長い成長の歴史: 景気後退、戦争、政治不安にもかかわらず、S&P 500は歴史的に長期にわたって着実な上昇を遂げてきました。
- 1回の取引で分散投資: S&P 500ファンドを購入すれば、市場セクターをまたいだ数百社に資金が分散され、単一銘柄がポートフォリオの成否を左右するリスクが低減されます。
S&P 500は多くの投資家がパフォーマンス測定に用いている信頼できるベンチマークであり、無数の退職金口座やファンドが同指数の動きに連動しています。
端的に言えば、S&P 500に投資することは、世界最大の経済圏の未来に投資することなのです。
S&P 500に投資する様々な方法
では、S&P 500に投資したい場合、具体的に方法があるのでしょうか？投資家のタイプや、どの程度自ら関与したいかに応じて、いくつかの方法があります。
- 上場投資信託（ETF）
ETFはS&P 500に投資する最も簡単な方法の一つです。個別株と同様に取引所で取引されるため、一日中売買できます。
最もポピュラーな選択肢として以下の2つが挙げられます:
- SPDR® S&P 500 ETF (SPY): 1993年に設定された米国初のS&P 500 ETFであり、現在も世界で最も取引量の多いETFの一つです2。その圧倒的な流動性（市場への迅速な参入・退出が可能）により、取引の柔軟性を重視する機関投資家と個人投資家の双方から定番商品として選ばれています。
- 豆知識：SPYの総取引高は、市場のストレスが高まり取引が活発化する日に急増する傾向があり、これは市場の変動期に特にその流動性が役立つことを意味します。
- State Street® SPDR® ポートフォリオS&P 500® ETF (SPYM): 市場で最も低コストのS&P 500 ETF3であるSPYMは、SPYと同様のエクスポージャーをより低コスト（経費率僅か0.02%）で提供しています。長期保有を前提とする投資家にとって、S&P 500指数に追随できるコスト効率に優れた方法です。
ETFは分散投資、透明性、低コストという特徴があり、米国株式へのエクスポージャーを求める投資家から選ばれることが多いのはそのためです。
目標達成を助ける2つの S&P 500 ETF
当社はS&P 500 ETFのリーダーとして、お客様がご自身に合った投資を選択し実行できるよう、2種類のS&P 500 ETFを提供しています。
2. 投資信託（ミューチュアルファンド）
投資信託もS&P500に連動していますが、ETFと異なり、取引は1日1回（市場クローズ後）しか行われません。
3. DIY:自身でS&P 500を構築
理論上は、S&P 500の構成銘柄を個別に購入することも可能です。ただし、これは非常に困難な作業です。正しいウェイトで指数を複製するには多大な忍耐力（と自由時間）が必要であり、価格変動に伴う定期的なリバランスが必要なことは言うまでもありません。
これはキットカーを部品から組み立てるようなものです。可能かもしれませんが、完成車を購入する方が時間と手間を大幅に節約できます。同様に、ETFやインデックスファンドはこうした作業を代行し、1回の取引で同じエクスポージャーを提供します。
S&P 500に投資する手順
投資方法を決めたら、S&P 500への投資は比較的簡単です。
証券口座または投資口座を開設する: まだ持っていない場合は、ETFや投資信託を購入するために証券口座が必要です。ほとんどのプロバイダーでは、オンラインで数分で口座を開設できます。.
口座に入金する: 最初に投資する金額を決めます。標準的な金額はなく、目標とリスク許容度によって異なります。ただし、ほとんどの証券会社では銀行口座から電子送金で簡単に資金を移動できます。
S&P 500に連動するファンドを探す: 証券会社の検索バーでSPYやSPYMなどのファンドティッカーを検索してください。どちらもS&P 500に連動しますが、コストと構造が若干異なります。SPYは流動性が高く取引量が多い一方、SPYMはより低い経費率で同様のエクスポージャーを提供します。
投資金額を決める: 1株単位、固定金額、または端株単位での購入も可能です（証券会社によって異なります）。少額から始めて時間をかけてポジションを構築する投資家もいれば、一括投資して複利効果に任せる投資家もいます。
注文を出す: 「買い」を選択し、ティッカーを入力後、注文タイプ（成行注文または指値注文）を選択します。成行注文は直ちに現在の価格で執行され、指値注文は指定した価格に到達した場合のみ執行されます。いずれの方法でも、世界最大の経済圏の一部を正式に保有することになります。
定期積立の検討を: 定期的に投資する計画がある場合（ほとんどの投資家はそうすべきです）、購入を自動化することで市場の変動を平準化することができます。目標に向けてポートフォリオを自動運転モードにするようなものです。
S&P 500への長期投資のメリット
S&P 500は世界最大の経済圏である米国の株式市場の代名詞です。従って、当然ながら魅力があります。では、苦労して築いた資産をS&P 500に預けることの具体的なメリットとは何でしょうか？
複利の魔法
投資を継続し毎月積み立てを続けると、利益がさらに利益を生むようになります。この複利のシンプルな原理が、数十年にわたって指数関数的な成長を生み出すのです。例えば、1994年にS&P 500に1万ドルを投資し、30年間そのままにしておけば、約19万7,950ドルに成長していたでしょう。4これが長期目標へのコミットメントがもたらす成果です。
S&P 500の複利の魔法をご自身で体験してみましょう
出所：ブルームバーグ・ファイナンスLP.,2024年12月31日時点。表示されているS&P500指数のパフォーマンスは過去のデータにのみ基づいています。過去のパフォーマンスは、将来のパフォーマンスの信頼できる指標ではありません。S&P 500は、米国大型株の時価総額加重平均指数であり、個々の投資のパフォーマンスを反映するものではありません。指数のリターンは管理されておらず、手数料や費用の控除は反映されていません。指数のリターンは、すべての収益、損益、および配当金およびその他の収益の再投資を反映しています。参照されているすべての指数のパフォーマンス結果は比較のみを目的として提供されています。特定の投資のパフォーマンスを示すものではありません。
幅広い分散投資
個別銘柄の勝ち組を選ぶのは非常に難しいことで知られており、プロでさえしばしば苦戦します。一方、指数は高騰銘柄もアンダーパフォーム銘柄も両方保有するため、市場の勝ち組が時間とともに平均を押し上げることになります。
が分散投資の利点です。次の相場上昇を主導する企業を予測する必要はありません — 既にそれらを保有しているからです。
米国そのものを買うことはできないが、S&P 500ファンドはそれに近い存在
次のスター銘柄を予測したり、何時間も費やして市場を監視する必要はありません。S&P 500ファンドに投資するだけで、米国を代表する有力企業群に幅広く投資することができます。
SPYの柔軟性、SPYMのコスト効率、または既にS&P 500ファンドを組み込んでいる退職プランの簡便性、そのいずれを選んでも、資産形成への道筋は同じです。それは、継続性、忍耐、そして時間です。
ポートフォリオをどこに導きたいかにかかわらず、当社はお客様が進むべき道を見つけるお手伝いをします。
困難にも負けない回復力
世界は不確実性と未知に満ちています。債務バブル、政治的対立、インフレ、ウォーリーの居場所…。
それでも、S&P 500はドットコムバブル崩壊や2008年の金融危機、2020年のパンデミック暴落に至るまで、人類がこれまで直面してきたあらゆる試練から回復してきました。要するに、歴史的にみて、市場のタイミングを見計らうよりも、市場に居続けることの方が成果を上げてきたのです。
S&P 500はこれまで幾度となく回復
| 1973年 | オイルショック |
| 1980年 | 代 エネルギー危機 |
| 1897年 | ブラックマンデー |
| 1990年 | 代 ITバブル崩壊 |
| 2000年 | 9/11同時多発テロ |
| 2008年 | 世界金融危機 |
| 2010年 | フラッシュ・クラッシュ |
| 2011年 | 米国債格付け引き下げ |
| 2018年 | ボルマゲドン |
| 2018年 | 相場急落（2018年） |
| 2020年 | 代 新型コロナパンデミック |
| 2023年 | 地銀聞き |
| 2025年 | 「解放の日」 |
出所：ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント 米州ETFリサーチ部門、2025年6月30日時点。