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クオリティが選別する成長株投資

清水 英彦

運用部/
ポートフォリオ・ストラテジスト


リーマンショック後の比較的長い期間、グロース(成長)株がバリュー(割安)に対して優位な相場展開が続いてきましたが、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大による市場混乱(コロナショック)後の上昇相場の中で、さらにその差が開く結果となりました。2020年後半からは、米大統領選の民主党勝利を受けた金利上昇やワクチン開発報道による経済再開期待などを背景に、バリュー株にリバーサルの動きが見られましたが、足元は米国のインフレや利上げ見通しなどに左右される展開が続いています。 

このようなバリュー対グロースの議論について、「レジリエンスにフォーカスする:ファクターの観点から考えるクオリティ投資」でクオリティの視点が重要であることを指摘しましたが、本稿ではコロナ禍におけるグロース株のパフォーマンスを株価の勢いを表すモメンタムと財務や利益の質、安定性などを表すクオリティファクターの観点で分析します。