投資前夜に読んで欲しいインサイト④債券とは?
ステート・ストリート日本オフィスの運用責任者が、インデックス・ファンドの仕組みをわかりやすく解説。納得して投資を始めるためのヒントをお伝えします。5回シリーズの第4回は債券について。債券は特徴を捉えれば構造は株式よりシンプルで、投資しやすいアセット(資産クラス)です。第3回「S&P500とは?」はこちら
国債は国に、地方債は地方自治体に、社債は企業に、それぞれお金を貸し、その証書となるのが債券です。債券を保有すると、利息(クーポン)を受け取ることができ、また元本(貸したお金)は満期を迎えると、貸した先(発行体)が債務不履行(貸したお金を返す義務を果たせないこと。デフォルトと呼ばれます)に陥らない限り原則として全額が戻ります。債券はお金を貸す時点で既に利息も満期も決まっているので、満期までの間に自分がいくら受け取ることができるのかを把握しやすい点が特徴です。債券が分かりやすいと言われる所以の一つでもあります。
TOPIXの基準日は1968年1月4日で、その日の時価総額を100としました。足元では上昇基調が続き、現在の水準は概ね4000弱となっています。これは日本の上場企業全体の企業価値が、長い年月を通じて、実質的な経済成長、インフレ、金融環境の変化、市場構造の変化などを背景に大きく拡大してきたことの表れです。算出開始当初のTOPIXは銘柄入替のルールはなく、東証一部上場銘柄は自動的にTOPIX構成銘柄となるシンプルな設計でした。そのため投資云々というよりは、日本株式市場全体の動きを表す公式な統計指標としての役目を担っていました。
先ほど、債券は決まった利息と元本が“貸した先が債務不履行に陥らない限り”戻るとお伝えしました。では、貸した先が債務不履行の心配がないかはどう判断すればよいのでしょう。もちろん未来のことはわかりませんがそこまで闇雲ではなく、信用格付けという、第三者がその発行体を評価した指標が存在します。グローバル規模はもちろん、日本国内にも専門の信用格付会社があり、債務状況等数字で測れる情報(定量評価)と、政治・経営の安定性等数字では測りにくい情報(定性評価)を組み合わせ債務不履行に陥る可能性の相対的な高さを評価しています。
格付けの評価についても少しご紹介しましょう。まず前提として格付けは、①民間の信用格付会社が独自の基準で評価し、②格付けが高い=債務不履行のリスクが低い(信用度が高い)、と認識されます。評価は高い順に、AAA(トリプルエー)、AA、A、BBB…と格付ける場合が多く(それぞれに+やーが付くこともあります)、BBBまでを一般に投資適格債と評価することが多いです。尚、格付け基準は各社独自であるものの、評価対象や考え方は共通しているため同じ水準になることが多く、格付会社は評価を変更(格上げ、または格下げ)する際にはその理由を公開しています。
債券の種類についても触れておきましょう。債券は、大きくは①国が発行する国債、②都道府県や市町村などの地方自治体が発行する地方債、③民間企業が発行する社債、④その他(政府系機関や公的色の強い組織が発行する政府機関債や準政府債など)に分類されます。そしてそれぞれが円建て、外貨建て、利息の有無、金利が固定か変動か、満期までの期間等に細分化されます。想像しやすいこととは思いますが、原則として、国という大きな組織が発行する国債は信用度が高く、その分利回りは低くなる傾向があります。
最後に債券の取引方法についてもご案内します。もし債券を直接購入するなら証券会社や銀行が購入窓口となります(一般に取扱いの幅が広いのは証券会社)。また、債券にも株式同様にインデックスファンド(ETFや投資信託)があります。ETFは上場銘柄として取引されるため証券会社が窓口となり、投資信託は金融機関(銀行や証券会社)により取り扱いの有無が異なります。債券型インデックスファンドにもとても多くの種類があり、それぞれ投資対象のテーマが異なりますので、信用格付けを参照にしながら比較検討するのも面白いと思います。
最後に債券の取引方法についてもご案内します。もし債券を直接購入するなら証券会社や銀行が購入窓口となります(一般に取扱いの幅が広いのは証券会社)。また、債券にも株式同様にインデックスファンド(ETFや投資信託)があります。ETFは上場銘柄として取引されるため証券会社が窓口となり、投資信託は金融機関(銀行や証券会社)により取り扱いの有無が異なります。債券型インデックスファンドにもとても多くの種類があり、それぞれ投資対象のテーマが異なりますので、信用格付けを参照にしながら比較検討するのも面白いと思います。
ステート・ストリートの低コスト・インデックス・ファンド・シリーズ
これまでのお話を全てお読みになった方は、恐らく今後どんなインデックスファンドに出会っても、そのファンドの特徴の大枠を理解できるようになっていると思います。次の最終回では、資産運用を始めるにあたり理解しておきたい経済の仕組み、インデックスファンド投資の選び方、始め方、続け方についてのポイントをお話しします。是非最後までお付き合いください。