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持続可能な成長に投資する:Q4 ニュースレター

景気後退は近い:クオリティにこだわるべき

世界の株式市場は3四半期連続で下落したあと第4四半期に反発し、年間を通じて高いボラティリティを示した2022年の締めくくりに明るい兆しが見えました。2022年はインフレ率が高止まりするなか、中央銀行が10年以上にわたり金融緩和を促進してきた政策を転換し、徹底した量的引き締め策を実施したため、株式市場は乱高下を繰り返しました。

経済をめぐる不確実性により、市場ではバリュエーションが低下しました。当社は、2023年の早い時期にさらなる引き締めが行われるものの、最終的には利上げがピークを迎えるタイミングに市場の関心が移るとみています。ソフトランディング・シナリオでは、経済が悪化し景気後退入りすれば、インフレ率の低下と金融緩和に対する期待が高まり、最終的に株式が恩恵を受けるでしょう。

今年、金融市場で予想されるボラティリティに備えるにあたり、当社の戦略にとって重要なディフェンシブ要因となるのが、「クオリティ」重視の理念です。高クオリティの事業は、価格決定力、市場優位性、強固なバランスシート、持続可能な成長プロフィールとなって現れます。投資先企業のクオリティ指標の数値が優れていれば、ハードランディング・シナリオが現実化した場合においても、持続可能な利益率、優れたサプライチェーン管理、および財務的な耐久力の強さを反映する可能性が高まります。

2023年はボラティリティが高くなる可能性がありますが、そうした環境の中で、当社は投資基準に合致し、長期的なアルファの創出に貢献すると期待される投資機会を引き続き特定していく方針です。最初のセクションでは、スコープ4排出量を開示し、ネットゼロ1経済を可能にする企業に対する投資の可能性を検討します。2番目のセクションでは、個別企業エクスペリアンがどのようにイノベ ーション戦略を実行し、ビジネスモデルを変革してきたか、そして、それが同社の成長見通しにどのような影響を及ぼしているかを見ていきます。