投資ポートフォリオにETFを保有する投資家の81%は自身の財務状況の見通しに楽観的で、その割合はETFを保有していない投資家(71%)を上回っています。
図表1:個人投資家の今後1年の財務状況見通し
ETF保有の有無による比較
出所:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2022年12月12日時点。
投資家の約4分の3は、今後12ヵ月の自身の財務状況に楽観的です。米国やアジア太平洋の投資家よりも、欧州・中東・アフリカ(EMEA)の投資家の方が楽観的な見方を示しています。
ミレニアル世代は、ジェネレーションXやベビーブーマーよりも自身の財務状況の見通しに対して楽観的です。特に、EMEAのベビーブーマーは、米国やアジア太平洋のベビーブーマーと比べて楽観的である度合いが低い傾向にあります。
ETFを保有する投資家の半分近くはS&P500®指数のリターンが2023年末にかけて上昇するとみており、その割合はETFを保有していない投資家を大きく上回ります。
調査対象の投資家の大半は、地域やETF保有の有無に関係なく、S&P500®指数のリターンは2023年末にかけて横ばいまたは上昇すると予想しています。下落するとみている投資家は25%未満です。
調査対象の世代のうち、S&P500®指数のリターンが上昇すると考えている投資家の割合が最も多いのはミレニアル世代で、これにジェネレーションX、ベビーブーマーと続きます。
図表6:2023年末のS&P500®指数のリターン予想
各地域の世代別比較
出所:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2022年12月12日時点。
世界全体でみると、今後12ヵ月の自国経済の見通しに悲観的な投資家の割合(32%)と楽観的な投資家の割合(39%)はかなり拮抗しています。
米国では、今後12ヵ月の自国経済に対して悲観的な投資家の割合は、過去3年間で50%以上増加しています。加えて、EMEAやアジア太平洋と比べて、自国経済に対して悲観的な見通しをもつ投資家の割合は高く、楽観的な投資家の割合は少ない傾向にあります。
図表8:投資家の自国経済に対するセンチメント
米国のトレンドおよび地域別の比較
出所:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2022年12月12日時点。
世代別でみると、ミレニアル世代は、ジェネレーションXやベビーブーマーより、自国経済の見通しに楽観的です。
自国経済に対する悲観的な見方の高まりは、足元のボラティリティに収束の気配がないことや、グローバル市場が直面しているその他の不確定要因と直接連動している可能性もあります。
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