個人投資家は、将来の財務状況、景気減速、市場ボラティリティなどについてどのように考えているのでしょうか?当社の最新調査は、これらのトピックが世界の投資家のセンチメントや行動にどのような影響を与えているのか、そしてETFの保有が役立つ理由を明らかにしています。
ボラティリティは、現在も市場に大きな打撃を与えています。投資ポートフォリオにETFを保有する投資家の81%は自身の財務状況の見通しに楽観的で、その割合はETFを保有していない投資家(71%)を上回っています。
ETF 保有の投資家は非保有の投資家と比べポジティブな見通しを持っている
出所:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、2022年12月12日時点。
では、投資家はS&P500®指数や自国経済の見通しについても、同様に楽観的なのでしょうか?
金融市場の大幅な変動を許容できると回答した投資家の割合は、全世界のETF投資家で65%、ETFを保有していない投資家では41%でした。
では、投資家は、自身の財務状況に影響しうる懸念材料が増えているというのに、長期投資戦略を堅持するのでしょうか。
ETFを保有する投資家の4分の3近くは、ETFをポートフォリオのコア資産に加えることで全般的なパフォーマンスが改善したと述べています。そして3分の2以上が、ETFのおかげでより良い投資家になれたと回答しています。
では、ポートフォリオにETFを保有する投資家の割合はどの程度あり、今後ETF採用率が上昇する余地はあるのでしょうか?
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(当社)はProdegeおよびA2Bと連携し、1,000人以上の個人投資家を対象とした、以下の地域で調査を実施しました。
データは、いずれも2022年11月30日~12月12日に収集しました。
投資可能資産が合計25万ドル以上の投資家の分析に加え、世代別の分析を行い、アドバイザーのいる投資家と自ら投資判断を行う投資家を比較しました。全体を通して、統計的に有意な差のみを指摘しています。
サンプルサイズが小さいため、世代別分析の対象はミレニアル世代、ジェネレーションX、ベビーブーマーのみとしています。
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