投資先企業との積極的な対話を通じて顧客の投資価値を長期的に高める
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、リスク重視の姿勢で、顧客資産の長期的な価値にとって一番実質的なインパクトがあるのは何かを見極めるようにしています。そして、市場動向、財務上のマテリアリティ(重要性)、運用ポートフォリオに対する影響などの要因に基づき、結果を重視したスチュワードシップの優先事項を年々積み重ねています。
当社運用戦略のほとんどは投資対象企業への永続的な投資となるため、長期的な価値創造に影響する可能性がある要素について考慮することが受託者としての我々に課せられた責任であると認識しています。この観点から、当社のアセット・スチュワードシップ・プログラムには以下が含まれます。
企業とのエンゲージメント(対話)
議決権行使
当社は、財務的に重要なリスクと機会についての基準や情報開示を改善するように、各企業と対話を続けています。当社の運用資産に対する責任ある投資姿勢から得られる経験は、企業との建設的な関わり方について重要な学びの機会となっています。
エンゲージメント vs ダイベストメント
顧客の資産を預かる長期投資家として、当社は、投資家にとってダイベストメントが必ずしも最適な選択肢ではないと考えています。ダイベストメントによってではなく、その会社の経営や情報開示を最適化するように対話をする方が、当社の顧客の投資に関わるリスクを軽減し、将来的な投資機会をとらえる最適な戦略となると考えています。
当社はまず企業のガバナンスの状況に着目します。それは、企業の取締役会が強力で独立して有効に機能していることが、経営戦略に長期的に影響を与える問題に対処する上で有利になるからです。経営陣とは数年にわたって継続的に対話をし、情報開示と基準の改善をはかり、投資先企業が長期的に価値あるものになることを目指しています。
当社が投資している企業は何が自社のビジネスにとって大事な問題であるかを理解できる立場にあり、従って我々は投資先の経営陣および取締役会との継続的な対話に基づいて優先順位を決めるようにしています。大事なことは、当社全体がダイベストメントの方針をとっていないということです。
図表1は、当社のエンゲージメントに対する姿勢を説明したものです。