革新的な製品やソリューションを提供し、市場をリードする優良企業の発掘を通じて長期的なパフォーマンスを生み出すという当ファンドの戦略を体現する銘柄を紹介します。
メルカドリブレは、ラテンアメリカにおいて、Eコマースとデジタル決済サービスが最も高い水準で統合されたエコシステムを提供するEコマース業界のリーディング企業であり、かつ決済ネットワークでもあります。2022年第2四半期において、同社のプラットフォームには約1,200万人の売り手が存在し、3億7,200万点の商品掲載があり、アクティブ・ユーザーは8,400万人になります11。これらは当社が革新的なビジネスモデルに求めるネットワーク効果やプラットフォーム効果の顕著な要素です。売り手は買い手が存在するところに行かなければならず、その逆も然りです。そのため、先行者としての優位性や、単純に優れたプラットフォームを持つことが重要になり得ます。
ラテンアメリカは世界で最も急速にEコマースの普及率が伸びている地域の一つであり、メルカドリブレはEコマースの優れたエコシステムにより、この地域の他の企業よりも常に高い成長率を誇っています。2021年には流通取引総額(GMV)280億米ドルを達成し、過去3年間の成長率は年率32%となりました。同年の出荷商品数は約10億点で、過去3年間の成長率は年率63%でした12。したがって、ラテンアメリカでの市場シェアを拡大させ、規模で競合を上回っていく中で、メルカドリプレの市場ポジションCQスコアは高まり続けると考えられ、同社が長期的に持続的な成長を遂げることへの信頼が高まっています。
Eコマースとフィンテックが持続可能な成長を促進
メルカドリブレのEコマースとフィンテックの両面から成るプラットフォームは、同社が持続可能な成長を遂げるうえで重要な役割を担っています。同社は、イノベーションの推進や、自社の地位を向上させるための新たな取り組みを続けています。
メルカドリブレは上記のすべての取り組みにおいて他社をリードしています。こうした取り組みは進化を続けており、同社がトラフィックを収益化し、テイクレート(取引手数料)を増加させる余地は依然として大きいと考えられます。広告、フルフィルメント・サービス、保険・投資・資産管理ソリューションなどのフィンテック分野における新たな付加価値サービスには、収益拡大の機会があるとみられます。