2022年12月
2022年は世界的に非常に厳しい年となっており、世界経済は、インフレ、中央銀行による金融引き締め、経済成長率の低下見通しに対処しています。投資家も、これらの要素に神経を尖らせています。2023年を見渡すと、市場の不確実性とボラティリティを伴った不安定な様相が継続し、多様な展開が予想されます。先進国の多数で金利がピークを打つとともに不透明感が排除されると思われますが、その後の展開は不透明感一色となりそうです。2023年は一筋縄ではいかないでしょう。回復維持のシナリオには数多くのリスクが残っています。
マクロ経済
成長と緩和政策ピーク後の世界
不均一で多層的な景気回復のもとで、潜在成長率を上回る成長が続く
債券市場
中央銀行のタカ派姿勢で金利に上昇圧力
短期金利が上昇するなか、長期金利の上昇は抑えられ続けるだろう
株式市場
市場のボラティリティにもかかわらず、企業利益の伸びが株式市場を押し上げる
魅力的なバリュエーションおよび市場構成が景気循環セクターに偏っていることから、欧州株式が景気回復の恩恵を受ける
ダウンサイドプロテクション
ダウンサイドプロテクション:あらゆる市場において重要な理由
市場の不確実性やボラティリティが高まる中、投資家は市場の混乱を乗り切るために、ポートフォリオを守る手段の導入を検討する必要があります。
債券の投資機会
忍耐は美徳:債券における投資機会の発掘
金融政策引き締めのピークが近づく中、投資家はポートフォリオの変更に備え、流動性を維持し、エントリーポイントを特定するに当たっては耐え忍ぶべきです。
米ドル
米ドルを注視
利回りの上昇と景気後退リスクは2023年に収束し、米ドルを押し下げ、米国以外の株式を中心とするリスク資産の広範な上昇への道が開かれると予想されます。