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ダウンサイドプロテクションの選択肢

いかに先見の明のある投資家でも、新型コロナ感染症大流行以降の市場の動きを予想するのは難しかったでしょう。

それでも多くの投資家は、ほとんどの危機時と同様に、今回の市場混乱を受けてダウンサイドプロテクションのメリットに注目しています。


EMEA Head of Investment Strategy & Research
Senior Strategist / Investment Strategy & Research

ダウンサイドプロテクションにはいくつかの異なる方法があるため、様々な手法を検討し、環境や投資家の目的を考慮 に入れ、最終的に選択する体系的なアプローチを取ることが重要です。

本稿では、投資家が現在利用できる主な選択肢について概説します。

最初にすべきこと

まず、投資を行うにあたっての第一の目的について考えてみるとよいでしょう。

  1. ダウンサイドリスクを限定しつつ、ポートフォリオのリターンをその目標近くに維持すること。
  2. 高リスク資産と低リスク資産のバランスをダイナミックに変更することで、ポートフォリオのリスク(ボラティリティ)をその目標以下に抑えること。
  3. ポートフォリオの価値を一定の水準以上に維持するために、ダイナミックなリバランスあるいはオプションの購入により、一定のプロテクションを確保すること。

適切なダウンサイドプロテクション戦略の選択

様々な選択肢について理解しやすいように、以下のディシジョンツリー(意思決定のための選択肢を階層状にまとめたもの)を作成しました。ダウンサイドプロテクションの主な目的とそれに関連する主な特徴を選んだら、必要な目標ユニバースを基にさらに推奨戦略を絞り込みます。次頁以降では、それぞれの目的を達成するための方法と戦略の詳細を説明します。

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