上場投資信託(ETF)と投資信託には類似点が多くある一方、この2つの金融商品には重要な違いもあります。ETFと投資信託の違いをよりよく理解することで、自分の目的にあったポートフォリオを構築することができるようになります。
図表1:投資信託とETFの主な相違点
| 投資信託 | ETF | |
| 購入できる窓口 | 証券会社、銀行、郵便局など各投信の取り扱いのある販売会社 | 証券会社 |
| 購入する価格 | 1日1回、基準価格を算出 | 取引時間内の需給によって市場価格は変動 |
| 売買注文の方法 | ブラインド方式(基準価格がわからない状態で注文) | リアルタイムで注文。成行注文や指値注文が可能 |
| 売買する際の手数料 | 投信ごと、販売会社ごとに異なる。購入時や売却時に手数料がかかる場合も。NISAつみたて投資枠対象の商品は購入時手数料がかからない。 | 証券会社や銘柄によって異なるが、委託手数料がかかる場合がある |
| 運用にかかる費用 | 信託報酬(一般的には投資信託の方が高い傾向) | 信託報酬(一般的にはETFの方が低い傾向) |
| 分配金 | 普通分配金と特別分配金。後者は元本払い戻しのため非課税。自動再投資が可能。 | 普通分配金のみ。自動再投資は不可 |
| 最低購入金額 | 一般的には1万円程度から。購入窓口によっては100円程度から購入できる場合もある | 1取引単位は市場価格によってことなる。多くは10万円程度の資金が必要 |
| 信用取引 | できない | できる |
出所:ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント、投資信託協会